周辺史跡
東鴨神社
正蓮寺のすぐ近くにある神社。 江戸時代には「葛城の社」「葛城大明神」などと呼ばれていたようです。現在の本殿は文化元年(1804年)に、拝殿は明治36年に改築され、老朽化にともなって昭和63年に改修されたものです。
神谷神社
正蓮寺から北に車で5分ほどの距離にある神社。本殿は鎌倉初期に建築されたもので、当初のまま現存し、建築年代が明らかな社殿としては日本最古のものとのこと。昭和30年2月に国宝に指定されています。2022年9月27日に落雷による火災により本殿屋根を焼損、現在修復作業が行われています。
外部リンク 神谷神社
崇徳天皇白峰御陵
五色台の白峰にある第75代崇徳天皇の御陵。四国で唯一の御陵になります。
崇徳上皇は平安時代末期におきた「保元の乱」(1156年)で敗れ、讃岐の国に配流となり、1164年8月に46歳の若さで崩御されました。崩御の後、京都からの御返勅があるまで、坂出市西庄町にある野沢井の水にお浸しし、同年9月に白峰で荼毘に付され御陵が築かれたそうです。
白峰御陵のすぐそばには、四国八十八カ所、第八十一番札所「白峰寺」もあります。
外部リンク 宮内庁
雲井御所跡
崇徳上皇が讃岐の国に配流され、最初の3年間を雲井御所で過ごされたと言われています。配流されてすぐは、まだお住まいが用意されておらず、当時、国府の目代であった綾高遠の館を修繕して、仮の御所としたとされています。上皇が都を懐かしく思い、この御所の柱に御詠歌を記され、その一首に「ここもまた あらぬ雲井となりにけり 空行く月の影にまかせて」と詠まれた歌から雲井御所と名付けられたそうです。
その御所跡に江戸時代、高松藩第9代藩主 松平頼恕によって「雲井御所之碑」が建立されています。
なお正蓮寺を開基した綾常清は、綾高遠の末裔にあたると、正蓮寺にのこる「正蓮寺記」にその記述が残されています。